みのるポット成苗移植システム

規模拡大、付加価値の高い作物づくりに貢献する
みのるポット成苗システム

昨今、TPPや法改正などの影響により、日本の農業を取巻く環境は、刻々と変化しています。
この変化に順応するには、政策的・経費的に優位な栽培規模の拡大、ブランドや希少性を重視した
地域特産品、安全性の高い食料供給など、「強い農業」でなければなりません。
ポット成苗システムは、昭和47年に産声を上げ、寒冷地の水稲を中心に普及した独自技術です。
昭和60年からはタマネギ、その後、白ネギやブロッコリーなど様々な野菜で活用いただいています。
そして現在も、多条化・高速化による規模拡大への対応、有機無農薬米作りなど
付加価値の高い作物作りに、みのるポット成苗システムは進化を続けています。

ポット成苗システムとは?

苗箱と播種機および田植機・移植機を連携させたトータルシステムの総称です。
1穴ずつ独立しているポット苗箱は、苗の密度が一定であるため、生育が揃いやすく、
水稲であれば、種籾を2~3粒播種して葉齢4.5葉以上の「成苗」まで育てることが可能です。
また、ポット苗箱には、箱の縁に一定間隔の穴があり、種を播く時には播種ロールを回転させ、 植付け時には苗箱を1列ずつ送る、機械部品としての機能があります。
田植えや移植の際は、苗箱から1列分(ポット448苗箱は14株)の苗を土付きで押し出すため、 作業能率が高く、根痛みが少ないのも特長の一つです。

水稲におけるポット成苗システム

1ポット2~3株で4.5葉以上の大苗であるため、病虫害に強く、活着も早くなります。
また、田植機は条間33cmの疎植で、株元までしっかりと日が当たり、ガッチリとした
開帳型の稲となり、倒伏も軽減します。
草丈15cm以上の成苗は、田植え直後から8~10cmの深水管理が可能なこと、
田植え後の活着が速く、早期から機械除草が可能なことから
近年、有機稲作・無農薬稲作に最適であると注目を集めています。

タマネギにおけるポット成苗システム

タマネギは10a当たり約30,000株もの苗を植付けますが、
水稲ほど根張りが良くないため、機械移植の難しい作物です。
そこで、みのる産業では、「様々な方法による根鉢形成」と「育苗技術」により
機械移植に適した苗作りを確立しました。
また、産地や栽培方法に合せた各種移植機を取揃え、
産地形成および規模拡大に貢献しています。